玄関でO次郎がちらちらとこちらを伺っております。
目が合うとちょっと遠慮がちに「あそぶ?」
ごめんちょっと待ってね。掃除が終わったらあそびましょうね。
床を掃除している横を通り過ぎながらこちらをちらっと振り返り。
「うむ。この後、ちょいと行くか?」
なんか、どこかの上司が飲みに誘うみたいな感じですが。
はいはい喜んでご一緒させてもらいますが。もう少し待ってて下さいね。
居間の段差でしゃちほこばっているO次郎。
はい。掃除が終わりましたよ。
遊んであげ、いえいえ。ご一緒に遊ばせてもらいますよ、つんつん。
うきゃっと鳴いてすぐに臨戦態勢。ベッドの下で爪をばりょばりょ。
「ねえねえ。
何して遊ぶの。ひも?ひもでもいいけど、しゃかしゃかの方がいいかも。」
なんか九月に入ってから一番良い表情をいただきましたが。
おっと。O次郎選手。
コーナーポストで爪を研ぎはじめております。
ばりょばりょばりょ。
闘志が溢れ出ておりますねー。
さて。取りぃ出しましたるは一本のしゃかしゃか棒。しゅぴんっ。
やったー。
もう。目は真ん丸。全身は総毛立ち。
こうして午後のあそびの時間が始まるのでした。わんわん。
つづく