隠密にゃんこO次郎の朝は早い。朝は早速、東のベランダにて腐海を探る。
腐海の浸食は、はたしていかがであろうか。
腐ってやがるっ。遅すぎたんだこりゃ。
なんとここでもパンデミック。
まあこれで。大好きなアリさんとも春から夏の間はお戯れできますね。
※解説しよう。
東に巣を構えるアリさんは西の餌場に赴くためには、必ずうちのベランダを通る必要があるのだ。ここで待ち構えるO次郎の猫パンチにいったい何匹のアリさんが逃れることが出来るのだろうか。がんばれアリさん。負けるなアリさん。
にわかに緊張するO次郎。
今日は年に一度の排水管掃除の日です。掃除のおにいさんが排水溝から中をごしごしと磨いてくれます。これでメリーさんGもやすやすとは排水管を登ってこれなくなりますね。
めったに他の人間が家の中までには入ってこないのでじっと監視するO次郎。
隠密にゃんこO次郎、お家の治安を守るのだ守るのだ。
まあ、今日のおにいさんは排水管の治安を守っているだけなのですが。
おにいさんが帰った後、しきりにその匂いと足跡を確認するO次郎捜査員。
むむむ。異様にすっぱいような妙な香りが。
いやそこは、この前あんたがゲロした跡ですよ。
執拗におにいさんの匂いを追跡中。
脱衣場にある洗濯機の排水溝まわりはいつもO次郎が番をしているテリトリー。
執拗にその匂いの足跡を嗅ぎまわっております。わんわん。
隠密にゃんこO次郎の朝は早い。朝が早けりゃ寝るのも早い。
ひたすら家じゅうの匂いを嗅ぎまわって、気がすんだのか飽きたのか。
昼過ぎにはソファで熟睡に入りましたよ。おつかれさまでした。
お家の大事に際しては身を挺して務める。これぞ隠密にゃんこ心得之條。
尚、死してカリカリ残す者無しっ。死してカリカリ残す者無しっ。