今週はお天気が良かったので毛玉がうまく乾いてくれました。
この後、ブラシでほぐし直してから保管しておくのですが。ほぐしたものを少し使ってフェルト針で毛玉を作ってみましょうか。
フェルト針を使ってほぐした猫毛をまとめて芯を作ってゆきます。
これも手ごねと同じ要領で、最初は小さく固めてからすこしづつ層を重ねてゆきます。フェルト針でまんべんなく刺してゆけば、まあだいたい丸くなりますのでそんなに難しいものではありません。注意するのは、玉の大きさが小さいうちは針で指を刺してしまいやすいので気を付けることぐらいですかね。針の動く上下位置を変えずに玉の方だけをころころと動かすようにすれば、そうそう指を刺してしまうことはなくなります。
今回は、芯の周りを柔らかい素材で覆います。そのため芯の部分の猫毛は固く仕上げます。
芯を柔らかい生地で覆い、触った時の感触を柔らかくします。
この生地にはハマナカのニードルわたわた(羊毛)を使います。このわたわたは羊毛フェルト作家さんが作品のベースとして使っている定番のもので。これをぎゅっと固く差すことでベースとしているのですが。ベースとしては猫毛の方が固く重い手ごたえを得られるので、うちでは逆にわたわたを表面のふにふに感触を得るために使っています。
また、あとで全体の色付けや模様などで染色した羊毛を重ねる場合にも、白いわたわたの方が色をのせやすいと言うこともあります。
巻きつけたわたわたの層が固くならないように丸くしてゆきます。
丸くと言っても難しいことはありません。ころころ回しながら表面の出っ張った部分を刺してゆくだけです。慣れてくるとテレビを見ながらでも指の感触だけでを刺していても、いい感じに丸くすることができます。どうでもいいような会議に出席した時には、机の下で見えないようにコロコロと成形して暇をつぶすこともできます。
できあがった猫玉のベースは、もちろん猫の遊び道具としても大好評ですが。さまざまなフェルトアクセサリのベースにもなります。
最初のうちはこうした季節のくだものや、たまご、ちゅんちゅんマスコットなどを作っていました。
今でこそいろいろな形のものを作ったりしますが、基本はこのまん丸のベースから始まっています。
動物のあたまやおててもたくさん作りましたよ。
ストラップひもを取り付けてカバンなどのアクセサリにもできますが。元が毛玉なのでストラップを取り付ける金具が抜けないようにすることが今後の課題でしょうか。
さて次回の猫玉は、最終回「あたまマスコット」です。