夕方。ソファでいつものように惰眠をむさぼっていたO次郎ですが。
なにやら遠くでごろごろ鳴り出したようす。
一天にわかに掻き曇り。ざーっとばかりに降り出す夕立の音。
これで少しは涼しくなればよいのですが。
どうでしょうね。
最近はベランダに出るのも躊躇するような暑さでしたから。雨が上がったら少し夕涼みに出るのもいいかもしれませんよ。
雰囲気的に、ざーっと怒涛のように振ってはぴたりと止んじゃう通り雨ですかね。
そろそろ止みそうですよ。
まあ、少なくともセミの声はほとんどなくなってますから。ちょいとベランダに出てみますか。
雨が止んだようなので、少し用心しながらベランダに出てみるO次郎。
大丈夫ですか。えらく吹き込んでいましたがベランダの床は濡れていませんか?
ああ、大丈夫のようですね。すでにベランダは乾いてますから。
え?
あめあがりの水気をすぐに蒸発させるほどに蓄積されていた熱。
そして押し寄せる強烈な熱気。
O次郎もたまらず戻ってきました。
よく冷えたささみスープをもらってひと息ついている、ぐったりO次郎。
あー、ええ汗かいたわー。
なんですか。
サウナの酔っ払いですか。